2025年夏、参議院選挙が行われます。
「そもそも参議院ってなに?」「衆議院っていうのも聞いたことがあるけど?」「どっちがどういう役割を持っているかわからない」などなど疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
「選挙や政治なんて自分には関係ない」と思っていませんか?
でも実は、選挙の結果次第では将来の年金制度や税金制度など、私たちに大きく関係のある制度が変わることもあるんです。
私たちの選択が私たちの家計や将来設計にも、大きな影響を与える可能性があります。
だからこそ、今のうちに少しずつでも日本の選挙のことや政治制度を知っていくことは大事です。
この記事では、これから投票に行く人や、選挙や日本の政治制度についてもっと理解したいと思っている人に向けて、衆議院と参議院の違いと簡単な日本の政治の仕組みについて初心者向けにやさしく解説します。
✅日本の政治の仕組みとは?まずは基本から解説
日本の政治は、基本的に「三権分立(さんけんぶんりつ)」という仕組みによって成り立っています。
💡三権分立とは?
三権分立とは、国の権力を「立法権」「行政権」「司法権」の3つに分け、それぞれが独立して役割を担うことで、権力の集中や乱用を防ぐ仕組みのことです。
この3つの権限がバランスを保ち、お互いをチェックし合うことで、民主的な政治が行われるようになっています。
三つの権力の役割
・立法権(国会)
法律を作る役割を持つのが国会です。国民の代表である議員たちが法律を審議・決定します。
・行政権(内閣)
国会で決められた法律に基づいて、実際に政治を動かしていくのが内閣の役割です。
・司法権(裁判所)
法律に基づいてトラブルや違反を裁くのが裁判所の役割です。中立的な立場から判断し、法のルールを守る仕組みを支えています。

「国会」や「内閣」は、ニュースなどでよく聞く言葉ですが、実際にどのような役割を担っているのか知らなかった、という方はこの機会に抑えておきましょう!
✅衆議院と参議院ってなに?
三権分立の立法権を担う国会は、2つの議会「衆議院」と「参議院」で構成されています。
この仕組みを「二院制」といいます。
それぞれに役割や特徴が違い、お互いをチェックし合うことで、バランスの取れた政治を行うことが目的です。
衆議院と参議院の4つのちがい
衆議院と参議院の大きな4つの違いを表にまとめてみました。
比較ポイント | 衆議院 | 参議院 |
---|---|---|
任期 | 4年(解散あり) | 6年(3年毎に半数が入替わる) |
定数 | 465人 | 248人 |
被選挙権 | 25歳以上 | 30歳以上 |
解散の有無 | あり | なし |
こうやって表で比較すると、それぞれ細かな違いがあるんですね。
今年選挙があるのは、参議院の選挙です。
今回の選挙によって、半数の128名分の席をかけた選挙を行います。
衆議院と参議院の決定が一致しない時は?
衆議院と参議院で意見が一致しない時は、どうするのでしょうか?
実は「衆議院の優越」というものがあり、以下のような場面では、衆議院の決定が優先されます。
- 予算の決定
- 総理大臣の指名
- 条約の承認
- 法律案が通らなかったときの「再可決」
衆議院が優先されるのはなぜ?
衆議院が優先される理由は、解散があり、参議院よりも人気が短いため、より国民の意思が反映されやすい、と考えられているからです。
ここからも、選挙に行くことの大切さが感じられますね。
✅ 総理大臣は衆議院と参議院のどちらから選ばれる?
ここで疑問に思うのが、総理大臣はどちらから選ばれるの?という疑問です。
実は、総理大臣は衆議院と参議院の両方の議院で指名選挙が行われ、その結果が一致すれば決定します。
もし一致しなければ「衆議院の優越」の項目で書いたように、衆議院の決定が優先されます。
✅ まとめ|衆議院と参議院の違いを知ることは、未来を選ぶ第一歩
衆議院と参議院にはそれぞれ異なる役割があり、どちらも私たちの暮らしや将来に深く関わっています。
今回の参議院選挙は、私たち一人ひとりの意思を国の政治に反映させる大切な機会です。
「よくわからないから行かない」のではなく、少しずつ知ることで、投票の一歩を踏み出してみませんか?
あなたの一票が、未来の年金や税金、社会の仕組みをつくっていくのです😊
2025年参院選の公約をまとめた記事も作成しているので、そちらもチェックしてみてください。