「収入はあるのに貯まらない」「将来がなんとなく不安」──そんな悩みに、筆者の視点からアドバイスをお届けします。
実はつい先日、久しぶりに会った友人からこんな相談を受けました。
「仕事を始めて数年経つけど、貯金が思ったより増えてなくて不安で…」
「結婚して子どももできたし、そろそろ家のことも考えなきゃって思うけど、正直お金のことが漠然と怖い」
今回はそんな“リアルな声”をもとに、20〜30代の「これからのお金の使い方」を考えていきます。
はじめに:将来のお金が不安。でも、何から始めればいいかわからない
「いつかはちゃんと貯金しなきゃと思ってる」 「投資も気になるけど、何となく怖い」 「支出は多くないはずなのに、全然貯まらない…」 こうした不安や疑問、実は20代・30代でとても多い悩みです。 お金の使い方・貯め方に正解はありませんが、早めに“自分なりの軸”を持っておくことで、将来の安心感が大きく変わります。 今回は実際に受けた友人からの相談をベースに2つのケースについて、筆者ならどう考え、どう行動するかをアドバイス形式でお届けします。
ケース① 浪費が止まらない28歳独身女性。お金について漠然とした不安がある。
🔍プロフィール
- 年齢:26歳
- 家族構成:独身
- 職業:携帯販売員(正社員)
- 住所:東京都(23区内)
- 月の手取り:25万円
- 家賃:8.5万円
- 貯金:50万円
- 趣味:カフェ、美容、旅行
- 投資経験:なし
- 悩み:旅行や美容に使うのが楽しみだから節約は気が進まないが、最近実家から一人暮らしにしたことで貯金が全然できず焦りを感じてきた。
筆者からのアドバイス💡
Step1. 支出を「見える化」して、まずは気づきを得る
まず、月に何にどれくらい使っているのかざっくりでよいので把握しましょう。家計簿アプリを使っても良いですが、1か月続けられない人は、すべてカードで支払って後で明細で見返すなどのやり方でもよいと思います。とにかく、まず初めに何にどれくらい使っているのかを把握してみましょう。
STEP2:固定費・サブスクを見直そう
固定費・サブスクの見直しについては別の記事に詳細を書きましたので、参照してみてください。
過去の記事はこちら。
簡単に言うと、放置していて使用していないサブスクがあればすぐに解約し、そのお金を貯蓄に回せばよいのです。
STEP3:つみたてNISAなどの“プチ投資”で意識改革
つみたてNISAって聞いたことあるけど、よくわからない。。。投資って損することもあると聞いて怖い。。と思っている人がまだ多いようです。
そんな人はまず100円から初めてみればよいと思います。
「減るのが怖い」と思っていた投資も、少額からなら心理的ハードルが下がります。
やってみて「やっぱり違うな」と思えば、そのときにやめても大丈夫です。
STEP4:「使う満足感」も残したまま、予算内でやりくりする
ご褒美予算を先に決めてしまいましょう。毎日の労働で疲れた体にご褒美が欲しい、そんなときもありますよね?
衝動的に毎日スイーツやスタバに行くのではなく、事前に計画していればなんの問題もありません。
一定金額を事前に貯蓄に回しておけば、余ったお金は投資に使おうが、ご褒美に使おうが自由でよいのです。
まとめ:急いで投資に手を出す必要はないが、まずは自分の支出を知ろう。
この方は、まずは自分の支出を把握することを強くお勧めします。そのうえで、より資産を増やしたいのであれば、投資を考えればよいですし、経験を積みたい・遊びたいのであれば自分にお金を使っても良いと思います。まだお若いので時間は十分にあります。理解や納得せずに急いで変な金融商品に手を出すことは避けましょう。
ケース② 資産形成ゼロの31歳既婚男性。家購入を考える前に、まず何をすべき?
🔍プロフィール
- 年齢:31歳
- 家族構成:妻、子(1人)
- 職業:地方公務員
- 住所:地方都市
- 月の手取り:32万円
- 家賃:8.5万円
- 貯金:300万円
- 趣味:釣り、ドライブ
- 投資経験:なし
- 悩み:家を買うか悩んでいる。子供の将来を考えると貯金だけでは不安はあるが、投資はなんとなく怖くて踏み出せない。
筆者からのアドバイス💡
STEP1:まずは「家計の余力」を確認する
現金が300万円あることは強みだと思います。ただ、すべてを住宅に使用するのはリスクが大きいと思います。まずは、毎月の収支のバランスを見直し、どれだけ余剰資金があるのか把握しましょう。
STEP2:目的別に資産を分けて管理する
これから発生するイベントに向けて、目的別に資産を分けて管理してみましょう。
例えば、以下のようにざっくりと貯め方を変えてみるのはどうでしょうか。
- 生活防衛費(6か月分)=現金貯金で確保
- 子供の教育費=つみたてNISAや学資保険など
- 将来(老後のための)資産=つみたてNISA
「貯金だけ」、「投資だけ」と偏った資産形成の方法ではなく、お金が必要な時期を考え、それに応じて手段を分散するほうが良いでしょう。
STEP3:まずは少額で投資を始めてみる
300万円あるからと言って、いきなり100万円を投資する必要はありません。
まずは、月1万円でも5,000円からでも投資するということ自体に慣れてみることが大切です。
やっていく中でリスクの取り方や資産形成の仕方も自分に合う形が見えてくると思います。
まとめ:まずは少額から投資を始めてみよう
この方は貯金はある程度できているならば、毎月の余剰資金は少なからずありそうです。その中から少額でもよいので、まずは投資を始めてみて経験を積むことが良いでしょう。そのうち、「より大きい金額を投資に回したい」、あるいは、「もっと安全に資産運用したい」と自分の資産形成に向けて自分の色が出てくると思います。そのタイミングで少しずつ最適化していけばよいと思います。ただし、無駄をなくすという意味で月の収支はまず把握したほうが良いでしょうね。
まとめ:お金の正解は「今の自分にあった選択肢」を持つこと
今回ご相談をいただいた2人は、将来のお金に対して漠然とした不安を持っていることが共通点でした。ただ、投資は未経験であるため、これからどうすべきか悩んでいたようです。それぞれのSTEP1でも記載しましたが、まずは月の収支を把握し、無駄をなくす。一番簡単なことなのですが、意外とできている人は少ないようです。投資や大きい買い物をする前には自分が月にどれくらい貯金できるのか、どれくらい使っているのかなど、どんな状態なのかを知ることから始めてみましょう。
別の方からも相談を受けましたので、次回はもう少し踏み込んだ内容を紹介したいと思います。
このようなお悩みがあれば、コメント欄やお問い合わせからぜひご相談ください。今後の記事で取り上げさせていただきます!