はじめに:海外支払いで気になる「手数料」
海外旅行や留学、出張に行ったとき、ほとんどの人が現地でクレジットカードを使います。便利で安全ですが、請求額を見て「思ったより高い」と感じたことはありませんか?
その理由のひとつが「為替手数料」。日本のクレジットカードでは、1.6〜2.2%程度の事務手数料がレートに上乗せされていることが多いのです。
小さな買い物なら気にならないかもしれませんが、旅全体で数十万円単位を使えば手数料だけで数千円〜1万円以上の差になることもあります。
そこで紹介したいのが、Wiseカード(デビットカード) です。
本記事では、クレジットカードと比較しながらその魅力と注意点を整理していきます。
また、先日海外でWiseカードと通常のクレジットカードを使ってみましたので、実際にどれくらい差がでたのか紹介したいと思います。
ただでさえ円安なので、海外での支払いは少しでもお得にしたいですよね・・・
一般的なクレジットカードの海外利用
まずは楽天カードやエポスカード、oliveカードなどをはじめとするクレジットカードの特徴から確認しましょう。
メリット
- 国際的に通用する安心感
VISAやMastercard、Amexなどは世界中で使えるため、現金を持ち歩かなくても大丈夫。 - 立替払いで手持ち現金が不要
今すぐお金がなくても支払いができ、帰国後にまとめて精算できます。 - ポイントやマイルが貯まる
旅行好きには欠かせない特典。特に航空系カードは人気です。 - 旅行保険や特典サービスが付帯
航空遅延補償、ラウンジ利用など、付帯サービスが充実しているカードもあります。
デメリット
- 為替手数料の高さ
カード会社の「海外事務手数料」が上乗せされ、通常のレートより不利。 - レート確定が翌月の請求時
支払い時にいくらになるのか分からず、円安局面では痛い出費になることも。 - 使いすぎのリスク
立替払いゆえ、旅先で気が大きくなり、帰国後の請求額に驚くケースも。
海外旅行で買い物中に頭で計算した支払い額と実際の支払い額が違うのは手数料が高いからなんだよね。。。
Wiseカード(デビットカード)の仕組みと特徴
では、お待ちかね、Wiseカードについてです。
Wiseは国際送金サービスで有名ですが、そのアカウントに紐付いたマルチカレンシーデビットカードが「Wiseカード」です。
メリット
- 為替手数料が格安かつ透明
ミッドマーケットレートにわずかな手数料を上乗せするだけ。両替所やクレジットカードより安い。 - 支払いと同時にレート確定
後日請求ではなく、その場で残高から即引き落とされるため、為替の変動リスクを避けられる。 - 複数通貨を保有できる
あらかじめユーロやドルに両替しておけば、現地通貨のまま支払える。 - アプリで利用状況をリアルタイム確認
旅行中でも即座に残高や利用履歴をチェック可能。 - セキュリティ対策がしやすい
必要に応じてカードを一時停止、デジタルカードを発行するなど、安心して使える。
デメリット
- ポイントやマイルは貯まらない
支払いはシンプルだが、特典が欲しい人には物足りない。 - カード発行手数料が必要
日本では物理カード発行に約1,200円。 - ATM引き出しに制限あり
月2回まで無料、それ以降は手数料が発生。大きな現金引き出しには不向き。 - 付帯保険やサービスはなし
旅行保険やラウンジ利用はクレジットカードの特権。Wiseにはありません。
つまり、簡単に言うと2025/9/23時点で他のどのカードよりも手数料が安いということ!!!
Wiseカード vs クレジットカード 比較表
ここまでの内容を表でまとめてみました。
マイルを貯めたい人やラウンジを使いたい人などには向いていません。
ただ、Wiseカード1枚だけで海外旅行に行く人はいないと思いますので、追加でWiseカードを持っておくとよいと思います。
| 項目 | クレジットカード | Wiseカード |
|---|---|---|
| 為替レート | 上乗せあり(1.6〜2.2%) | 公正なレート+少額手数料 |
| 支払い方式 | 立替払い(後払い) | デビット(即時引き落とし) |
| ポイント/マイル | 貯まる | 貯まらない |
| 海外ATM引き出し | 高い手数料 | 月2回無料(以降は手数料) |
| 付帯サービス | 保険・ラウンジ・特典あり | なし |
| 管理のしやすさ | 翌月請求で把握 | アプリで即時確認 |
実際にかかった費用の差をお見せします
実際に海外に行って、楽天カードとWiseカードそれぞれで支払いをしてきました。
どれくらい支払いに差が出たのかお見せします。
■楽天カード
まずは楽天カードでの支払い結果画面です。
楽天カードアプリを使えば支払い後数日で確認できるようになります。
下記画像ではレートが178.477円になっていますが、実際のレートは172円前後でした。
つまり、1€につき6円も上乗せされているということなのです・・・・!!!
※今回の支払いだと20€×6=120円手数料として支払ったということですね。

■Wiseカード
つづいてWiseカードです。こちらもアプリで明細を確認できます。
こちらはデビットカードなので支払いを行った瞬間にアプリに通知が来て、何にどこでいくら支払ったか確認できます。
2枚目の明細画像を見ていただきたいのですが、なんとレートは172.425とほぼ同じで計算されています。
また、Wise側の手数料も21JPYですので、21円とかなり安い!!!


たった数%と思うかもしれませんが、旅行全体の支払いや高額な支払いをした際には大きな差がでてきます。
ちなみにヨーロッパでは1回もキャッシュ使っていないよ。また、Wiseカードはタッチ決済できるのでとても早いし楽だったよ!
まとめ:基本的にWiseカードは1枚持っておこう
Wiseカードは「手数料の安さ」と「レートの透明性」で圧倒的に有利。
一方で、クレジットカードは「ポイント・保険・特典サービス」が強みです。
したがって、海外では 併用がベスト。(海外旅行の基本だと思いますが)
- 日本でのホテル予約や高額決済(ポイント貯まるもの) → クレジットカード
- 食事や小さな買い物、ATM引き出し → Wiseカード
この組み合わせが、手数料を節約しつつ安心して旅行を楽しむ最適解です。
WiseカードのHPは下記になりますので、興味があれば見てみてください。
※申し込みの仕方がわからないなどあれば、是非コメントでご質問ください
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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